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無言実行 〜つぶやきブログ〜

在るものを活かし、無いものを創る

In one of the stars I shall be living. In one of them I shall be laughing. And so it will be as if all the stars will be laughing when you look at the sky at night.

脊髄小脳の役割とは

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先週PO学会で発表したSCDの方へのアプローチですが、院内外で病態・メカニズムに関する質問を少し受けましたので、こちらにメモ程度載せておこうと思います。
どのような学会でも、数値化・客観的でないものは発言すべきではないと判断していましたので、こちらの考察は全て私論として捉えて頂ければ幸いです。
脊髄小脳=旧小脳ともいわれ、旧小脳は脊髄からのインパルスを前・後脊髄小脳路、楔状束小脳路を介して得ています。この部分は重力に抗して作用している筋を支配しており、起立や歩行の際に必要な筋の適当な緊張をさまざまな状況に応じて調整しています。
脊髄からのインパルスは旧小脳の皮質に入っており、虫部の皮質は室頂核にいっています。
これらの核からの遠心路は上小脳脚を経て赤核脊髄路、赤核網様体路、網様体脊髄路を介して同側の運動細胞にインパルスを与えています。
古小脳の線維も一緒になったこれらの遠心路によって、筋トーヌスは調整されており、歩行や起立の際に円滑に共同してうまく作用するように、拮抗する筋群は抑制されています。旧小脳が障害されると体幹失調が起きますが、旧小脳と新小脳はある程度重複する部分があり、出現した症状がどの障害かを正確に決定するのはたいていの場合不可能であります。
(神経局在診断改訂第4版P215一部抜粋)
今回、SCDにて小脳虫部周囲の血流障害がSPECTにて確認されており、体幹失調が著明にみられておりました。上記の症状に重なる部分が多いと判断し、残存している外側皮質脊髄路を賦活し随意的な筋収縮を用いて、大腿内側・腹部周囲の筋出力向上を立位でのボールを挟む運動にて図ろうと考えました。
神経性因子での筋出力向上によるものか即時効果は得られやすいものの、持続効果を図るには無意識的な姿勢制御が障害されているため自主訓練に落とし込む必要があると考え、1日10回×3セットを毎日実施しました。
結果、継続している範囲内では効果は持続しますが、やはり進行性の変性疾患であるため、永続的ではありません。能力の低下は時系列として否めませんが、一時的な効果としては効果があったのではないかと考えています。(情報の公開に際し注意してはおりますが、公開に際し被検者の了承は得ております)

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